過去最多の梅毒が報告されています!

情報発信元:健康課保健センター

過去最多の梅毒が報告されています!

●梅毒

 1948年以降、全国の梅毒患者数は大きく減少していましたが、2010年から増加に転じました。今年の報告数は12月5日時点で7,134例が報告され、1,999年に感染症法が施行されて以降、過去最多となる見込みです。年齢別にみると、男性では20~50歳代と幅広く、女性では20歳代に多くなっています。また、男女ともに異性間性的接触による感染が最も多く報告されています。人口当たりの報告数は東京都、高知県、大阪府、岡山県、宮崎県の順に多く、地方でも患者が増加しています。

 県内の報告数は12月12日時点で40例となり、全国の報告数と同様に過去最多の状況です。

 梅毒は、梅毒トレポネーマ(細菌)を原因とする感染症です。感染経路は、菌を排出している感染者との性行為が大部分を占めます。感染後、約3週間で発症しますが、無治療であっても症状が消失してしまうため、医療機関を受診するきっかけを逸してしまうことがあります。そのまま無治療の場合、一定数の患者が感染後数年~数十年後に、心臓や脳などに重篤な症状を呈することがあります(晩期顕症梅毒)。また感染した妊婦の胎盤を通じて胎児に感染することもあります(先天梅毒)。初期の症状である性器の潰瘍などの症状に気づいたら早めに医療機関を受診しましょう。また、感染が判明した場合、パートナーも感染している可能性があります。パートナーも検査を受けることが重要です。

 感染予防には、不特定多数との性行為を避けること、適切なコンドームの使用などが効果的です。また梅毒は抗菌薬による治療が可能な疾患ですが、症状が軽快しても治療を自己中断しないことが重要です。

〇早期顕症梅毒(第Ⅰ期) 感染から約3週間後に感染部分の皮膚や粘膜に硬結ができますが、2~3週間で消失します。
〇早期顕症梅毒(第Ⅱ期) 約3か月後には全身に赤い発疹(バラ疹)が出現します。この他に発熱や全身倦怠感など様々な症状が出現しますが、数週間~数か月で消失します。

〇晩期顕症梅毒 約3年以上経過すると、皮膚や粘膜、骨を中心としてあらゆる臓器にゴム腫と呼ばれるしこりができ組織を破壊します。また、心臓や脳、脊髄など複数の臓器に病変が出現し、これらが死につながる場合があります。

南砺市 地域包括医療ケア部 健康課 保健センター